『噛み合わせ』では、歯並びの善し悪しだけでなく、上下の歯の噛み方や顎をなめらかに動かせるかなどが重要です。
『噛み合わせ』は人の身体にとって非常に大切なものです。
1本の歯の当たり方次第で、負担を感じたり、姿勢が変化してしまうこともあるのです。
つまり、『噛み合わせ』が悪いと体に悪影響を及ぼすことになるのです。
『噛み合わせ』は、単に咀嚼(そしゃく)が出来ればいいというものではありません。
噛むことによって全身の健康にどういう影響が出るかも問題です。
『噛み合わせ』が自分に合っていないと、様々な障害が体に生じます。
頭痛、肩こり、腰痛はもちろんのこと、体が歪む事によって色々なところに余計なストレスがたまり、筋肉のこりや、血管や神経の圧迫が引きおこされます。
噛むたびに頭がゆらされてしまう状態の人もいるのです。
1. 上の歯の並びを見ると、左上の奥歯が他の上の歯より出っ張っています(高い)。
このまま噛もうとしても左の奥歯しか噛めず、前歯も右奥歯も空いてしまいます。
2. 全体に噛むには下あごを右にずらさないと噛めません。
3. 噛み合わせの面(黄色の線)が患者から見て右上がりになっています。
患者は噛み合わせの面は地面と水平にしようとします。
4. 噛み合わせの面を地面と水平にするには、自分の頭を右に傾けなければなりません。
この傾いている頭を支えようと首、背骨、腰などに負担がかかり歪みが生じてしまいます。
また、この頭を傾けて顎を右にずらした状態から開閉口運動や咀嚼運動を行なおうとします。
常に顎がずれている状態から前後左右に運動させると顎関節にかかる負担も増大してしまいます。